相馬焼インターン6日目

今日は午前中に相馬焼の土を使って実際にロクロを回すことができた。相馬焼の土は半磁器で訓練の時に使っている信楽土と比べてだいぶ粘りが少ない感触がする。今回は自分でヘラやカンナなどを持ってこなかったので、松永窯の道具を使わせてもらった。

土を触ってわかったのは、半磁器の土だからなのか暫く土を触ってなかったからなのか全然思った通りに土を動かせないことだった。初めはこれまで相馬焼で見てきた挽き方を試して見たけど、全くもってこれっぽっちもうまくできなかった。

一応午前中の2時間ほどをかけて、お椀と皿、そして削り用のシッタを作って終了した。

午後はタタラ板を使った花器の作成を行った。目一杯時間を使って花器を作ったんだけど、おそらく2、30個ほどしか作れなかった。二重の器を作る職人さんは1日で300個の器を作るという。こうしないと採算が合わないんだとか、そう考えると正確さとスピードというのは本当に大事だなと花器を作りながら思うことができた。

インターンも残すところあと1日。明日は今日挽いた器を削れれば削って仕上げる予定

相馬焼インターン5日目

今日も引き続き松永窯での実習となった。

昨日は素焼きの検品作業の途中で実習が終了してしまったので、今日はその続きから始まった。この検品ではかなりの数の品物が破損していた。ここ松永窯では素焼きの品物も多く仕入れているようだが、その職人さんが物理的に離れているので、品物の輸送中に破損してしまうことが多いようだ。実に4分の1は破損していた計算になる。

今まではどうだったかは聞かなかったが、こうした細かい部分で定量的ではなかったり相関関係を明確にできなかったりするロスは震災後かなりの数になるんだろうなと思う。

午前中はあっという間で、検品と検品した品物に転写を行う作業でお昼の休憩になった。お昼は皆んなでテーブルを囲み、まったりと時間を過ごす。

午後は色々な作業に携わった。1つのカップに8つの馬が施された器があるのだけど、その馬の絵を転写する作業(これは結構1つの器に手間がかかってる)

釉薬の調合や、素焼きした品物のはたき、施釉した器の仕上げなどだ。

その作業中は親父さんやおかみさんが近くで作業をしていたので自分の作業中ずっとそれを見ることができた。見ることはとても良い勉強になる。

おかみさんの回しがけが特に勉強になった。

 

相馬焼インターン4日目

インターンは折り返しで、今日からは松永窯にお世話になる。

松永窯には初日に一緒に白河入りした2人の学生が既に実習をしていて、それに合流する形になった。この窯元さんは、錨屋窯と違いロクロ作業をあまりしない窯元さんだ。もともと相馬焼も京都と同じで分業制で器を作っていた。

けど、震災の影響や、もともとの後継者の問題でロクロ師が少なくなり錨屋窯のように自分の窯で器を挽き、絵付けを行い完成まで一貫して行う窯元も出てきている。錨屋窯の山田慎一さんは元々ロクロ師の方と一緒に仕事をしていた経験があり、ロクロを含め自分の窯で一貫して品物を作れるようになっているようだ。とは言っても、もちろん山田さんのところでもロクロ師に頼んで挽いてもらっている部分はある。

形が大きく変わってしまった時、その形であった時のシステムで継続するとどうしても尻すぼみになってしまう。相馬焼きは震災の影響とはいえ変わらなければならない局面にきているのだと強く実感した。


松永窯ではかつての分業制の作業を多く経験できそうな予感がする。

初日で行った作業は、素焼きのカップに左馬の転写を施していくことだった。

これがやっぱり難しくって、簡単そうに見えてなかなか綺麗に転写することができない。どうしてもカスレが出てしまう。。。

午後はこれまた、素焼きしたカップの検品を行った。詳しくは聞きそびれたが、分業制で素焼きされた器を大量に仕入れてそれに絵付けをしていくのが松永窯のパートだったようだ。素焼きはだいたい300個強を検品したが、結構破損が多く50個ほどが破損していた。

まだまだ初日で聞きたいことが山ほどあるので、順次聞けるタイミングで聞いていきたい。窯を切り盛りしている親父さんとおかみさんはどちらも気さくでとても良い雰囲気で作業をすることができる。

明日以降も楽しみだ。

相馬焼インターン3日目

今日でいかりや窯での実習は最後だ。ちなみにいかりや窯は「錨屋窯」と書く。

朝は9時半にシェアハウス前集合なので、訓練時より朝はだいぶゆっくり過ごせる。今日は浦屋さんが最終日なので、シェアハウスオーナーの青砥さんと3人で朝ごはんをもって送別会とした。

場所はemanon。青砥さんと少し早くシェアを出て、先にカフェで朝食の準備をする。カフェは町屋を改装したものなので、路面に対して縦長のプランをもつ。建物の奥には庭があり、ここに小さい畑が作られている。今回はここで取れたレタスと青砥さんオススメの地産の卵で作る目玉焼きで会を開くことになった。

ちょうど庭の前、カフェ部分から外に出るとテラスが8畳ほど作られているので、外で食べることになった。快晴、素晴らしい。

8時半頃から3人でテラスで料理を囲み、話しながら朝食をとる。浦屋さんは大学1年なので18歳かな、彼女には1回生でインターンに参加した理由や、参加した感想などを聞いた。

食卓には切られたバゲット、目玉焼きとウィンナーに採れたてのレタス、美味しい豆腐とコーヒーが並ぶ。コーヒーの香りが特にこの良き朝になじんだ。


いかりや窯では、昨日と同じで絵付けとたたら板の作成を行った。

途中窯元の慎一さんが二重の器の作り方を実演して見せてくれた。普段僕らが削りをする硬さよりだいぶ柔らかい状態で削り初めていた。そのため削り用のカンナの形状が自分たちが使うものとはだいぶ違うものだった。こうした柔らかさの理由なども話してくれながら実演は進んだ。二重の器は内側と外側を別々に挽き、それぞれを削った後に接着をする。その際に双方の微妙なズレを修正するやり方には驚いた。ここに柔らかくする理由があったのだ。その後も気をつけている箇所や見るべきポイントを教えてもらい、1つの器が作られた。

そうこうしているうちに作業の終了時間になってしまった。慎一さんは作業が残っているので、僕は別に帰ることになった。

実質2日間しかいれなかったけど、慎一さんにはいかりや窯だけでなく相馬焼の今までや現状などを教えてもらった。この人、この時、この場所でしか体験、知り得ないことに出会えた。貴重な日々だった。

相馬焼インターン2日目

インターンの期間はemanonのオーナーである青砥さんが管理するシェアハウスに寝泊まりする。シェアハウスは白河駅とは目と鼻の先だが、窯場までは少々距離がある。いかりや窯にいる間は、朝9時半にいかりや窯の山田さんがシェアハウスの前に車で迎えに来てくれることになっている。

今日も9時半に山田さんの車に乗り込み20分ほどかかって作業場まで向かった。山田さんの自宅は作業場から見ると白河駅からさらに離れている。かつて浪江町で窯を持っていた時は自宅と作業場が同じ敷地内にあったようだ。窯業はタイミングの仕事なのでこうした作業場と自宅の距離が離れると生活の効率が俄然悪くなる。さらにプレハブの作業場はかつての場所よりもだいぶ小さく、以前の生産量の3分の1に満たない現状があるという。そんな話を車の中で聞くことができた。

自分の想像力はチープで、福島の現状やインターンでの経験については行く前になんとなく想像はしていた。けど思った通り、想像以上のことが起こっている。だから、やっぱり想像したことは実際にやって確かめなければならない。想像というか想定でいつも当たっていることがあるとすれば、それは絶対想像した通りにはならないということだ。そのことはいつもわかっている。だから常に自分の目で見て肌で感じて、耳で聞くようにしている。

話は脱線したけど、2日目の作業は午前中に小学校のWSで作った器の絵付けを行った。こんなこともしているのかと正直びっくりした。その後、これらの素焼用に窯づめを手伝った。これで午前中が終わった。

午後は山田さんがマグカップの削りをするのを横目で見つつ、たたら板の作成を行った。相馬焼の削りはだいぶ柔らかい状態で削るようだ。特に二重にする器は2つの器を削った後に、その2つを重ねて縁の部分を接着するので、乾燥が進んでしまうとくっ付きにくくなるのと、すぐに割れてしまう。だから相馬焼では乾燥の管理が非常に重要になってくる。

たたら板の作成は学校では粘土の塊をスライスして作ったのみだったが、今回はローラーマシンで板を作成し、規定の形に切り抜く方法だった。作業中や作業の合間などで山田さんが色々と話をしてくれた。福島のことや窯業のこと、相馬焼や土のこと、そして家族のことまでも。こうした話は雨みたいに自分の中に染み込んでいくのがわかる。それが具体的に何になるのかわからないけど、自分が作り出すものに姿を変えて、姿を作る力になって目に見える形になるんだろうなと思う。それが自分でも楽しみだ。

2日目は6時頃に作業所を出て、山田さんと一緒に図書館に帰りによった。白河市立図書館はめちゃくちゃ良い図書館で、この図書館だけで街一つ分の魅力と言えるくらいの存在感を出している。何より漫画の種類が多い!

図書館を出た後は、ふらふらと白河の街を探索し、emanonによってから帰宅した。明日は一週目から参加していた浦屋さんが最終日なので、朝食で送別会をしようということになった。

まだ2日しかいないけど、良い街だ。人がとても素敵だ。

相馬焼インターン1日目

この8月の2週目は福島県で相馬焼のインターンに参加する予定だ。

このインターンは8月の第1週から4週までの期間を1週間ごとに区切り、学生を相馬焼の窯元に紹介し、職業体験させるプログラムだ。

インターンの初日は、まず10時40分に新白河駅に到着し、インターンを主催している松永さんと連絡をとって他の参加者とも合流し、お世話になる窯元さんの所へ移動した。

今回のインターンは主に京都の大学、専門学校などを対象に説明会を行ったようで、参加している学生は全て京都の学生のようだった。

8月の1週目からインターンは始まってるので、先週から引き続き2週目も参加する学生が1人、2週目からインターンに参加する学生が自分を入れて3人なので合わせて4人の学生がこの週はインターンに参加するようだ。

新しく参加する2人とは新白河駅で合流し、今回お世話になる松永窯まで移動する間に軽くそれぞれの背景を聞くことができた。2人は京都美術工芸大学の4回生で、春のインターンにも参加している学生だった。2人とも具体的にこちらの方に来ることを視野に入れているようで、その視点ともに興味が湧いた。初日はまだあまり深く突っ込んで話ができていないので、このインターンの間に少し深い所まで話せると面白いなと思う。

今回僕のインターンの内容は相馬焼の松永窯といかりや窯の二つの窯元さんにお世話になることになっている。僕は先週から参加している人とまずはいかりや窯に9日までお世話になることになった。

初日は松永窯といかりや窯の二つの窯元に挨拶にいき、いかりや窯でロクロの見学をした。インターンの説明などもあったので、2日目から本格的な作業をすることになるようだ。

今回のインターンは窯元さんの協力だけでなく、色々な人の協力で成立しているようで、主催者である松永さんには窯元の他にもこうした協力してくれている方々の紹介もしてもらった。

emanon(エマノン)というカフェのオーナーである青砥さんもその一人で、そこでたまたまイベントがあり、インターンが終わった後に参加した。そこでも丹波・篠山地域でPRプランナーをやっている安達さんと出会うことができた。

窯業関係者だけでなく、地域のキーマンと出会うことができて、楽しく酒をのみ色々と窯業以外の話をする機会を持つことができた。

幸先の良いインターン初日になった。

訓練17週目

今学期の実習は今週で全て終了した。

次週は月曜日に大掃除をしてから、夏休みに入る。

この夏休みは8月1日〜8月20日までだ。夏休みをこの歳になって、こんなにもらえるとは、、、、

けどそのぶん、この休みは本当に凄く貴重に感じる。

話は脱線するけど、自分が高校、大学に行くときに親父からやりたいことがないなら、働けと言われたことがある。と言うよりうちの教育方針がそうなのだ。

親父は働きながら大学に通っていたから、働いたから見える世界があり、その世界を見てから大学に行った方が多くを学べると思っていたのかもしれない。

けど、その当時自分はやりたいことがない自分にハッパをかけることや、お金がもったいないと思っているとか、てんで見当違いなことを感じていた。

今思うと親父の言わんとしていたことがよくわかる。多分自分も同じことを言うだろう 笑

そして、自分はこの夏休みの期間に福島の大堀相馬焼のインターンを受けに行くことにした。窯元でインターンができるなんて、こんなチャンス逃したらもったいない。情報を見ると凄く色々と学べそうな内容だった。

それにこうした先進的な取り組みをしている窯元さんに自分自身凄く興味がある。


実習の方はと言うと、目標としていた額皿の検定、30枚の削り(折り返し地点)は達成できた。

けど、今思うとちょっと目標の設定が甘かったなーと思った。

多分、額皿に関して自分はつまづかなくていいところで、つまづいて締まっていたんだと思う。。。

けど、その期間もあれこれと試すことができたので、それはそれで自分の技術になった。

額皿はいわゆる「締める」ことが重要となる課題だ。

この締めが足りないと皿の縁が落ちる。うまくしめると乾燥したときに縁が少し上に上がるのだ。

この上がり幅も一定にしないといけない、つまり締め具合を一定にしないといけない。

ヘラを何度も使用しているとドンドン土が締まってしまうので、1回、多くても2回で完成させないといけない。

それに、うまくヘラを当てられないと乾燥した後に皿の内側に窪みができてしまう。

自分は、この窪みができることにつまづいていた。

なんとか窪みができないように挽けるようになったと思っているのだが、なんだかちょっと怪しい気がする。。。夏休み明けに残りの30個を挽く時に確認してみよう。


この夏休みはインターン以外にも予定が詰まっているし、やりたいことも沢山ある。

学生の時に予定だけ立てて、あとはダラけることが常だったけど今回はしっかりとやりたいことをやろう。

最近サイトのソースをた時に、どうやって見るんだっけな。。。。って思うことがあった。コーディングも退職してから全然できていないので、このブログも手を加えること、そして、学校が終わった時に自分を発信できるベースとなるシステムを作る計画を立てて着手しようと思う。

それに向けて、まずはしっかり計画を立てよう 笑

訓練16週目

今週は月曜が祝日だったから訓練日が少ない週だった。

そして、土曜日にはオープンキャンパスがあったのでその準備にも追われ、思うようにまとまった時間が取れなかった。

それでも額皿を目標通りに進めようと頑張ったけど、あまり状況はよくない。。。

30個の水挽きをする予定だったけど、結果としては13、4個という有様。

言い訳みたいだけど、額皿は課題の中で一番難しいらしい。

と言うのも、皿を作るときにヘラやダンゴを使って皿の表面を締めていくことをするんだけど、その締め具合が違うと乾燥した時に皿のカーブが変わってしまう。

そもそもうまく締められていない時は乾燥するにつれてカーブが浅くなって、皿全体が真っ平らに近づいてしまう。逆に締めすぎると縁が立ち上がって極端に言うとお椀のような形になってしまう。

こうした乾燥時の変形にブレがあるので、重ねた時に綺麗に重ならない。なので皿は難しいと言うことのようだ。

ただ、今回の訓練ではそこまでは求められていないようで、ちゃんと締めることができれば合格となるそうだ。

今自分がつまづいているのは、いや、つまづいていたのは最後にヘラを当てる時に、綺麗に中心から最後、縁まで順番に当たらないことだ。

こうなると、中心にヘラがあたり、次に縁にヘラがあたり、そして最後に縁と中心の間にヘラが当たってしまう。ドベが最後そこに残ってしまうのだ。

そうなると乾燥した時にその部分が凹んでしまう。。。

言葉では説明しにくいけど、そうした現象に今週は苛まれていた。

けど、それもヘラの当て方を工夫することでなんとか解決できた(たぶん)

なので、もう来週しか訓練がないが目標を変更することなく30個の削りと検定の合格を目標に訓練に取り組もう。

 

そうそう、角底湯呑みを白化粧したものに搔き落としを施したんだけど、その搔き落とし前の写真を撮ってみた。

毎回写真を載せようと思っていつも忘れていたので、今回が初めての写真だ。

訓練15週目

今週は基本課題の実習と、丸底湯呑みの釉掛けがあった。

今回の釉掛けは小煎茶碗の時とは違い、比較的やりやすく感じた。

丸底湯呑みの釉掛けは、回し掛けをした後にカポ掛け(訓練校ではそう呼んでいる、ずぶ掛けとも言うらしい)をする。

この前にも角底湯呑みで白化粧をしていたので、今回の釉掛けはわりとすんなりとできた。

しかし、完璧にできたと思っても釉薬がそこに溜まってしまったりと満足のいく釉掛けはほとんどできなかった。これも練習が必要だ。

で、課題の方はと言うと、角底湯呑みに指筋を入れる訓練は終了し、その後にこの指筋を入れた湯呑みを削る作業があった。

指筋が入った湯呑みは今まで作っていた品物とは違い手グセが出ているので、削りもそれに合わせた方法で指定された。

具体的には三日月高台と兜巾高台、それに止めガンナと言われる技法だ。

これらは湯呑みの底に施す装飾で、主にお茶用の茶碗に施されることがほとんどだそうだ。

こうした技法的なものは自分は得意だなーとやる前から思っていたけど、やはり、結構好きだった。初めのうちはうまくできなかったが、後半はコツが掴めてだいぶできるようになったと思う。

そんなこんなで、木曜には角底湯呑みが全て完了し、次の額皿の道具も作り終わることができたので、金曜から額皿に入ることができた。

一応先週予定していた通りのスケジュールで進めた。

額皿はこれまでの実習とは違い、水平に伸ばす器だ。

少しやってみたけど、難しい。

今までは器を広げるように作っていたけど、お皿はどちらかと言うとヘラにまとわりつかせるように作るようだ。

その感覚がなんとなくわかったように思えたところで金曜が終了した。

今週は3連休なので来週は4日しか訓練がない。

来週、再来週が終われば夏休みだ。。。。

額皿は今回60個の検品なので、夏までに30個の削りと検定を合格したい。

それを目標に次週は30個の水挽きを目標に進めよう。

訓練14週目

今週、訓練校に行く途中でクマゼミが鳴くのを聞いた。

いよいよ夏本番って感じだ。

今週は訓練以外のことで色々あって、学校のイベントでいうと登り窯の実習を京都府立陶工高等技術専門校、京都市産業技術研究所、京都市立芸術大学の3校合同で行うためのガイダンスが行われた。

自分にとっては陶芸のことを訓練校以外の生徒と情報を共有することが全く無く、今回を機に色々と外の情報も知れたらいいなと思う。

それ以外でも訓練校の先生と飲んだり、友達と飲んだり、うまいもの食べに行ったり、なんだかんだで色んなことがあった週だった。やっぱり振り返ると、とても濃い時間を過ごしているような気がする。


 

訓練は予定していたより、やはりというべきか、遅れている。

赤土での水引きと削りが終わり、金曜の午後から指筋に入ったが削りに回せるほどのものは作れなかった。指筋に関してもしっくりきていないことがあるので、来週の頭は引き続き指筋の習得に費やしてしまいそうだ。

けどそれよりも、角底を信楽土と赤土でそれぞれ30個づつ、計60個削りまで終わらせて検品をしてもらったんだけど、結果がよくなかった。

削りが原因なのか縁が薄くなってしまい、同じ商品に見える湯呑みを揃えることができなかった。でも少し確信犯的でもある。

夏休みを見据えて、ある程度の課題をこなしたいと思うとどうしてもスピードを優先してしまう。もう少し慎重に作業を行えば縁を揃えることができると自分でわかっている分、それを蔑ろにしてしまっている。

問題はその確信が本当に実現できるかどうかだ。

それを確認する機会は、多分総合2年になってからだろう。湯呑みの削りは総合2年になるまでないからだ。

 

来週の目標は額皿の水引きに入ること。これに向けて頑張ろう。